【2017年10月4日 旧暦八月十五日】
西表島では十五夜は浸透している季節の行事です。
干立のような伝統的な文化が残る集落だけでなく、新興集落と称される地域でも、公民館で観月会が催されるところも少なくないようです。
干立では十五夜の日は、公民館でまず「首尾願い(シュビニンガイ)」が執り行われ、そのあとに「観月会」が開かれます。
また、各戸でお供えをしてお月見を楽しむこともあります。
その時に供えられるのが、ススキとフチャギです。

島に「ススキ」は何種類か存在します。
以前、お月見のためにススキと思って採ってきて、それは違うと笑われたりしたことも。
ちょうど十五夜の頃にあちこちで見られる穂が出ているのものは違うもので、ホンモノはこの時期は少ないです。
今年は慌ただしくしていて、ススキを採ってくることができませんでした。
写真はとある宿で飾られていたもの。
その時々の季節、大切にしたいと改めて思いました。