7月23日、中野海岸で「こども環境大賞」御一行様に海岸漂着ゴミのプログラムを行いました。「こども環境大賞」は「次世代を担うこどもたちに地球環境保護に関心を持ってほしい」との思いから、朝日新聞社と東京海上日動株式会社が共催で始めた「環境」をテーマにした絵と作文のコンクールで、今年で10回目になります。
6名の入賞者とその父母はもちろん、講師の先生や旅行エージェント、スポンサーまで巻き添えにして、全員で調査範囲のゴミ調査を実施しました。範囲は10mと聞いて、「たったそれだけ?」という顔をしていましたが、現場を見て納得。


刺すような日差しの中、ゴミの種類別に手分けして回収します。



ゴミは、海岸の植物の根元にも入り込んでいます。

小さく細かくなってしまって拾うことが難しいものもあります。

8つの種類別にまとめます。

朝9時から開始とはいえ、日差しの下での活動は暑い! 汗だくです。
10分ほどでこの範囲の回収は終了し、慌ただしく記念撮影をして、早々に木陰のある場所へ撤収してデータ整理に移りました。

集めたゴミは45ℓ袋で4.2袋分。9つに分類してビックリしたのは、漁業・船舶系のゴミは27%に過ぎず、残りの73%は一般の生活ゴミであったことです。

そして、最近減ってきたように感じていましたが、絶対王者の発泡スチロールがついに2位に陥落、ペットボトルが王座に輝きました。それもほとんどが飲料用。10mの範囲で100本、1mあたり10本のペットボトルが漂着していました。


今回の海岸漂着ゴミプログラムで回収したゴミの内訳表です。

ペットボトル(円グラフ黄色)が、実に漂着ゴミの半分を占めていることがわかります。参加者も普段使っているものが西表島の自然を荒廃させている現状にショックを受けていました。
飲料メーカーはこの課題に真正面から取り組まなければならない時が訪れていることを、この結果が表しています。
参加された子ども達の感想です。
「あんなにゴミが多くてビックリしました。ゴミにならないようにリサイクルしたり工夫したいです」
「10mでもすごく大変でした。ペットボトルがすごく多かったので、世界中の人々とともにゴミと環境について深く考えていくべきだと思います」
「海にはどんなごみが落ちているのか、そのごみは自然にどのようなえいきょうがあるかを知れた」
暑い中、みなさん頑張りました。
今回調査してわかったことを、ぜひ今後の生活に活かしていってほしいと思います。