3月28日 マングローブ実習「マングローブを見つけよう」「干潟の生き物を見よう」
この日はマングローブ干潟が実習のフィールドです。前日の夜、レクチャー「植物の進化とマングローブ」を行って、実習を行うにあたり“植物について”の基礎知識をおさらいしました。
そして当日、朝からマングローブのある干潟へ行きます。
ここでもグループワークです。前日のレクチャーで確認した“植物の常識”と“マングローブ植物の特異な生態”を基に、ここに生えている植物の中から5種類のマングローブを見つけ出すという実習です。
まずはマングローブの生える干潟の環境を確かめます。
汽水域という、植物にとっては過酷なはずの環境で勢力を拡大させているマングローブ。つまり植物としては極めて特異な生態を身につけていることが予想され、それを想像させる形態を持つ木を広い干潟で探し出してもらいます。
5種類の特徴は伝えません。これまでの情報で、マングローブとマングローブ以外の植物を見分けることができるはずだからです。
四苦八苦しながら、晴天の干潮の干潟を歩き回り、各グループなんとか探し出すことができていました。
次の課題は干潟の生き物を見つけることです。
グループを離れ、各々が干潟に多くいる生き物のシオマネキを間近で撮影するというワーク。実はこれがけっこう難しいのです。
さっきまで聞こえていた生徒たちの声もなくなり、シーンと静まりかえった広い干潟で聞こえるのは空を飛ぶカンムリワシなど鳥の声ーーー。
途中、お昼ご飯の休憩をはさみ、再びマングローブの干潟へ。
生き物を探して間近で観察することをしているうちに、潮が変わり満ち始めてきました。
この日は快晴。まだ3月とはいえ日差しが照れば暑い西表。泳ぎ出したい気持ちもわかります。まだ冷たい水にもかかわらず、満ちてきた川に身を投げ出すのは、さすが高校生というべきでしょう。
全身ずぶぬれになったところで、この日の実習の時間が終わりました。
このあとは、前日につづき、各自の自由研究活動に移りました。