ゲッキツの花と集落作業

梅雨に入って半月。けれどもこの一週間、すでに夏のような天気が続いています。 天気予報を見ても、しばらく雨の気配がありません。 一方で、集落内の生垣では数日前からゲッキツ(月橘)の花があちこちで一斉に咲き乱れています。ゲッキツは、白い小さく可憐な花が集まって咲きます。やや光沢のある深い緑の葉に塊になった花がよく映えて、素直に美しいと感じられます。 「ゲッキツの花が咲くと、近く雨になる」といわれています。梅雨の中休みもほどほどにして、そろそろ雨が欲しいなあと思っていた頃なので、この開花はその意味でも嬉しいです。 もうひとつの楽しみが、その香り。園芸店ではシルク・ジャスミンという名で扱われていて、本家ジャスミン(茉莉花)よりも強い香りを放ち、そばを通っただけで花が咲いていることに気づくほどです。生垣の多い干立集落にはゲッキツがとても多く、この時期、集落内はゲッキツの香りに包まれ、幸せな気持ちになります。 ところが、毎年ちょうどこの時期は、「シクヮー(初穂刈り)祝い」という神事に向けたムラングトゥ(集落作業)があります。今年は5月29日にありました。もうすぐやってくる稲刈りに向けて農道の整備や集落内の道路にはみ出した枝の伐採作業を行います。そうすると、咲き始めたゲッキツの花のついた枝も切られてしまうわけです……。 でも、大丈夫。残る花の方が圧倒的に多いので、まだしばらくは香りを楽しめます。 #行事 #自然

ゲットウの収穫

春、ゲットウが花を咲かせる前にしなければならないのが、ゲットウの茎の収穫です。花が咲いてしまった芯は民具の材料として質がおちるのと、花が咲くと枯れるため、花が咲く直前が背丈が高く、材料として良いものが採れます。 子どもと比べると、その高さが想像できますか? ゲットウの茎は、さまざまな民具の材料として使われています。縄を綯って草履の芯やアンツクバッグにしたり、なめしてゴザやカゴを編んだり。その光沢と香りが民具の材料としてのゲットウの魅力です。 ゲットウの葉っぱはお茶やムーチー、料理の彩りなどに重宝します。今回は、葉っぱは主役でないので切り落として、使いきれない分は腐葉土入れに。 茎だけのこの状態にして、天日干しします。 この状態から全部の材料がとれるまで、数週間はかかるでしょうか。のんびりと天気を見ながら、そのときを待ちます。 今はむしろを作りたいと思っていますが、乾かす間に気が変わるかもしれません。また、ご報告します。 ゲットウの花は品があって美しいです。 でも、花が咲いたら材料がとれないので、花を見るととても焦ります。民具を教えてくれる島の先輩から「ほら、花が咲き出すよ」と声を掛けられると、ますます焦ります。先輩の庭先には今年もたくさんのゲットウが干されています。その量と質を見ると、さすがだなあと思わずにいられません。 今年は1月にゲットウが咲き出すということがあり、狂い咲きというのでしょうか、そのような株がちらほら見られました。まさか冬に花がつくと思っていないので、材料がとれないとギョッとしました。今年の気候は少し例年と違うようで、自然の時期がズレているものがあったりします

ヤエマヤボタルまだ楽しめます

「ヤエヤマボタルってもう光ってないんですか?」というお問い合わせをいただきました。大丈夫です、まだ楽しめますよ! ただ、昨年は5月いっぱいまで楽しめた森の妖精・ヤエヤマボタルも、今年はだいぶ少なくなりました。 でも、第2のホタルと第3のホタルが楽しめるようになりました。運がよければもう一つの謎の光も見ることができます。 西表島の夜はまだまだ不思議でいっぱいです。ヤエヤマボタル以外も楽しむプログラムで夜の西表をご案内しています。 また、ヤエヤマボタル中心ではなナイトツアーもこのシーズンもやっています。ホタル以外の夜の生きものも感じたい方、どうぞ! #自然