亜熱帯の森を見た翌日は、亜熱帯域の特色であるマングローブ干潟へ。
マングローブ植物の不思議に迫ります。
生物部の本領発揮です。
天気も回復し、南の島らしさをようやく感じられたようです。
この日のワークは、今回のフィールドにあるマングローブ5種類を、自力で探し出すというもの。図鑑等資料はなしです。さて、どのグループも5種類ぜんぶを見つけ出すことができるでしょうか?
西表島には7種類のマングローブ植物がありますが、5種類が一ヶ所で見られるという場所は、実はほとんどありません。
私たちがフィールドとしているマングローブ干潟は、他の観光客に出くわすことはまずありません。じっくりと存分にワークに挑むことができます。
「 マングローブ植物を見つけるのの、何が難しいの?」と思うかもしれません。
それではマングローブ植物は、何が他の植物と異なるのでしょうか? マングローブ植物は、植物らしさを捨てた植物と言ってもいいかもしれません。
生物部のみなさんには、あえて「マングローブ植物」についてはほとんどお話しませんでした。事前のレクチャーでは「一般的な植物の特徴」をお話しし、フィールドに出てからは「干潟の環境の特徴」について体験的に知ってもらう機会をつくりました。
その上で、グループワークでマングローブ植物を探し出すことをしてもらいました。つまり、植物らしくないものを探し出すわけです。
現在は写真や映像で、なんとなくマングローブ植物を目にしたことはあるでしょう。きっとこれはマングローブ植物ではないか、と思える木もあったことでしょう。図鑑と見比べることができれば、簡単だったことでしょう。
しかし今回、彼らに課されたのは、それがマングローブ植物である証拠を集めること。生物部の実力を発揮してもらいました。
上空から、カンムリワシがみんなを見守ってくれていました。