【旧暦 十月二十二日/みずのと うし】
【小潮 満潮13:29】
干立では「シマフサラ」を行いました。
季節の変わり目にいろいろな病気が流行ることから、旧暦十月の壬か癸に、住民の無病息災を神に祈願をする行事です。
この日までに準備した注連縄。その注連縄に縄に鶏の血をかけ、病魔を退ける力を高めます。これを集落に通じるすべての道の入口に生えた木に張ります。干立御嶽で願いをしているチカ(神司)の指示を受けてから作業です。
鶏は解体した後、食べられない内蔵などをクワズイモの葉で包んでおきます。
また、イトバショウと竹で筏舟を作り、浜に運んでおきます。
注連縄を張り終わると、浜で火を焚きます。3人のチカが海の3つのフチに向かって、魔物や病気が入って来ないよう願いをします。そして、芭蕉舟に米と酒・水・線香などと一緒にクワズイモの包みを載せます。村中の悪病を持ち去って下さいと願いながら、引き潮にのせて沖へ流しました。