私立高校生物部OB会実習4 海の生きもの&海岸漂着ゴミ

3月29日は、フィールドを海に移して行いました。 いつものようにレクチャーのあと、海に向けて出発。この日は干立集落から離れ、観光地としても有名な星砂の浜へ行きました。じっくりと観察すると、さまざまな種類の生きものを見ることができます。 午前中は海岸漂着ゴミについて。 きれいな観光地でも残念ながら海岸漂着ゴミはあります。それは海からやってくるので、西表の人が掃除をサボっているということでも、拾えば済むものでもないのです。 拾ったものを調べ、何がどこから来るのかを知ります。それを踏まえて初めて議論し考察することができました。これが問題の解決につながっていくのです。 そしてお昼ご飯のあとは、いよいよ海での観察です! 3月の西表はまだ気軽に泳げるほどの天候ではなく、最初は冷たさに震えていた生徒たち。泳ぎが上手な子とそうでない子のグループに分け、マスクとシュノーケルに慣れることから始めました。 でも、すぐに海の生きものに魅了され、お日様にも恵まれて、干潮の海を存分に楽しみました。 さすが生物部の集団だけあって、細かなこと、小さなものにも目が行き、興味津々で確かめたり観察したりと熱心でした。 干潮の海での観察は、泳ぎが上手である必要もなく、溺れる危険性も低く、なによりじーっと立ち止まれるので観察がしやすく、実はとてもよく生きものを見ることができます。 満潮時には水の底になる場所も、ご覧の通り。 干潮の海の上に現われた元気なサンゴの群落には、感激していました。 少し深くなっている場所で、泳ぐ人もいました。 まだ冷たい海なのに、存分に楽しんでいました。スゴイです。 #中学高校大学 #教育旅行

私立高校生物部OB会実習③マングローブ干潟の生きもの&ヤエヤマヒメボタル

3月28日、実習4日目。今日もいい天気になりました! 今日の生物部もマングローブ干潟です。前日と変わってこの日のターゲットは干潟の生きもの、特にカニにフォーカスします。 この日もまた、朝から小一時間ほどのレクチャーのあと、干潟に向けて出発しました。 マングローブ干潟にはさまざまな生きものがいますが、数も種類も多くいるのがカニです。そのカニをひたすら待ち続けることがこの日、課せられたワークです。 この実習の前に指導者の方から「自然観察のイロハを身につけたい」というお話がありました。 実際にやってみると「生きものを待つ」というのは簡単なことでないことがわかります。でも、これは生きものと“お近づきになる”ための大切なワザのひとつなのです。 暑さに負けずマングローブの中に潜んで、生きものとのキョリを縮めることに挑みました。 getできた人は観察して写真に収めたり、じっくり観察したり。塗れたり汚れたりすることをいとわないといったところは、さすが生物部と感じさせてくれました。 干潟から帰り、宿泊先(イルンティフタデムラ)で急いで夕食を食べたあと 食べられなかった人もいるかもしれません)、ナイトプログラムを行いました。 この春先の時期だけしか見られないヤエヤマヒメボタルの観察です。 ホタルの発光は繁殖行動のため、それを邪魔しないように観察することがマナーとして大切です。そのために、まだ明るいうちに現場に行きます。 ホタルの飛翔(発光)がほぼ終わった後、まだ光っているものを探してみたら、マドボタルのサナギらしきものが見つかりました。疑問を持って「待ち」「調べ」たら、いろいろなものが見えてきま

私立高校生物部OB会実習②マングローブ植物の謎に迫る

亜熱帯の森を見た翌日は、亜熱帯域の特色であるマングローブ干潟へ。 マングローブ植物の不思議に迫ります。 生物部の本領発揮です。 天気も回復し、南の島らしさをようやく感じられたようです。 この日のワークは、今回のフィールドにあるマングローブ5種類を、自力で探し出すというもの。図鑑等資料はなしです。さて、どのグループも5種類ぜんぶを見つけ出すことができるでしょうか? 西表島には7種類のマングローブ植物がありますが、5種類が一ヶ所で見られるという場所は、実はほとんどありません。 私たちがフィールドとしているマングローブ干潟は、他の観光客に出くわすことはまずありません。じっくりと存分にワークに挑むことができます。 「 マングローブ植物を見つけるのの、何が難しいの?」と思うかもしれません。 それではマングローブ植物は、何が他の植物と異なるのでしょうか? マングローブ植物は、植物らしさを捨てた植物と言ってもいいかもしれません。 生物部のみなさんには、あえて「マングローブ植物」についてはほとんどお話しませんでした。事前のレクチャーでは「一般的な植物の特徴」をお話しし、フィールドに出てからは「干潟の環境の特徴」について体験的に知ってもらう機会をつくりました。 その上で、グループワークでマングローブ植物を探し出すことをしてもらいました。つまり、植物らしくないものを探し出すわけです。 現在は写真や映像で、なんとなくマングローブ植物を目にしたことはあるでしょう。きっとこれはマングローブ植物ではないか、と思える木もあったことでしょう。図鑑と見比べることができれば、簡単だったことでしょう。 しかし今回、

私立高校生物部OB会実習①亜熱帯の山トレッキングと

都内私立高校の生物部OB会の方々が2017年3月25日から一週間の実習にいらっしゃいました。総勢30名のうち、20名は中学生高校生です。OB会からは「自然観察のイロハを伝えてほしい」とのご要望をいただいて、一週間の実習内容を組みました。自分たちから見ても、濃い内容だと思います。 3月26日、まずは軽く亜熱帯の山を、いろいろな探し物をしながらトレッキング。手ぶらで何かを見つけるのは、実は簡単ではありません。ワークシートを使ってグループワークで行いました。 「西表らしさ=関東の植生等との違い」を見つけために、実は自分たちの地元のことをどれだけ知っているかが問われます。身の回りの自然がわかって初めて、他の地域(今回は西表)の特色や魅力に気づくことができるのです。西表島の生きものには、内地(本州)の亜種も多いですが、同じ種もまた数多くあり、このような気づき・発見にとって、とてもよいフィールドだと考えています。 残念ながら曇天で肌寒い日ですが、サクラに春を感じられたでしょうか。 幸運にも、イリオモテヤマネコの食跡に出会えました! 山の上でお弁当を食べてから下山。 午後は集落内で“探し物”です。 くまのみ自然学校のある干立集落は島の歴史の中では一番古いとされる一つで、昔ながらの暮らしや人の営みが色濃く残っています。 街路樹(防風林)などの緑に覆われた集落の景観から、人と自然との共生の証を見つけていきます。 とくに、都市で暮らす中高生には、簡単には見つけられなかったことでしょう。記入されたワークシートを見ると、その苦悩が感じられました。 「人と自然との共生」とは、どういうことをいうのでし

今シーズンのヤエヤマボタル鑑賞ツアー始まりました

3月に入り、ヤエヤマボタルが見られるようになりました。 そこで、2017年も期間限定のナイトプログラム「ヤエヤマボタル鑑賞ツアー」を始めます。 まだ寒くなる日もあり、雨が重なったりすると見られない時もありますが、見られる日が多くなりました。 例年どおりなら5月初旬頃まで実施となります。 この期間に西表島にいらっしゃる方は、ぜひご参加ください!

アオサギたちの休息

ヨナダ川河口のマングローブで、10羽ほどのアオサギの群れが休息していました。熱帯地域から繁殖地へ渡る途中に強風を避けて立ち寄ったようです。 アオサギは西表島では冬鳥で、河口・沿岸域などに単独で見られる鳥です。夏も残っている場合がありますが、繁殖の記録はありません。これまでも、2月の強風の寒い日に、河口干潟や海岸などで20〜40羽の群れが見られたことがあります。 #自然